ITIL講義まとめ④ITIL適用のメリット
学習目標
基本的なコンセプト
- ITILがなぜ成功しているか
- ITIL適用のメリット
基本的なコンセプト
- 顧客志向である
- 費用対効果を考慮する
- プロセス主導アプローチである
- PDCAを回しながら適用していく
導入の目的は、顧客に価値を提供することである。
合意されたサービスレベルのITを提供すること。(✖高レベル)
どう進めるべきかがプロセスとして記載している。
継続的改善を前提として考慮している。
ITILが成功している理由
ベンダーに依存しない:政府主導なのでフラットに対応できる考え方。
模範的でない:ISOを意識。つまり、これは「決めごと・ルール」ではない。
ベストプラクティスである:ある現場・業種における成功事例
ISO/ITILの関係性
ISOは、ITILプロセスをベースにしたITSMの国際標準規格である
- 基本戦略レイヤー:ICT戦略
- 規定・基準レイヤー:ISO/IEC
- プロセスレイヤー:ITIL
- マニュアル、レポート:運用マニュアル
- 運用ツール:ServiceNow
つまり、競合ではなく相互補完関係である。
ISO取得のメリット
第三者認証を受けているので、社外に対する一定レベルのアピールとなる。
メリット①小さく始めて効果を実感できる
プロセスが独立しているため、小さなスコープでITILを適用できる。
ビジネスに対するITサービスの貢献を早期に明確出来る。
- ITサービス部門:プロアクティブな行動文化への変革
- 経営層:経営層への理解が深まる
メリット②より早くより良い運用方法へ挑戦できる
ITILをたたき台として、効率的により良い運用方法を挑戦できる
現状の運用の課題を洗い出して、ITILを参考に改善できる
メリット③運用活動を最適化できる
「継続的改善」というITILの原理原則により、
組織としてPDCAサイクルを回す体制が作り上げられ、
ビジネス目標に合わせ運用活動を最適化することができる。
顧客とプロバイダの協力関係により、日々変化するビジネス環境に対応できる