ITIL講義まとめ③全体像

ITILの全体像

学習目標

  1. ITILの誕生から普及までの歴史
  2. ITILのライフサイクルとプロセスの理解

ITILの誕生と歴史
ITIL(Information Technology Infurastructure Library)
ITサービスマネジメントに関するベストプラクティスを取りまとめた書籍群のこと


  1. 1980年代後半英国政府によるITサービス運用方法論として制定
  2. 2000年.v2:←世界的に普及した時期
  3. 2007年.v3:←学習目標のライフサイクル論が追加
  4. 2011年.v3+:5冊のコア書籍と補完書籍で成り立つ


事例であるがゆえに、重要なのは、記載内容をそのまま行っても、
事例効果は期待できない。
それがゆえに、現場それぞれの条件に合わせてカスタマイズすることで、
初めて効果が期待できるということ。

日本におけるITILの普及
2000~2001年(v2)に普及。より安定稼働、安定運用の機運が高まった時期。
「2000年問題」や銀行統合でのトラブル、証券取引所の停止、
といった生活インフラへのおおきなトラブルが多発した時期に、
普及と採用がされた。

ITサービスの収益性というよりは、
信用失墜による、多大なる影響が及ぶという認識が広まったがゆえに、浸透した。

ITILと関連組織・機関

  • 所有者:AXELOS.limited
  • 試験提供事業者:PEOPLECERT
  •  認定教育事業者
  •  認定試験センター
  • 出版元:TSO_コア書籍の出版社
  • 普及団体:itSMF
ITILに対する期待や関心の変遷
itSMF Japanのカンファレンステーマと主要テーマの変遷より抜粋
2004:ITILの適用事例や活用事例(普及
....
2007:「ビジネスを支えるシステム運用管理」という視点(企業への有用性)
....
2010:環境変化に対応するITILフレームワーク(ITガバナンスとビジネス戦略)
....
2015:デジタルビジネス時代でのビジネスモデル、そこでのITILの貢献戦略

ITILの認定資格
  1. Foundation
  2. Intermediate
  3. Expert
  4. Master
Foundation:用語の解釈、ポリシー、ライフサイクルといった基本課題
Intermediate:Foundation知識を活用した企業活動での実践。LifeCycle,Capability,Practitionerという単位取得(6)
Expert:22単位取得

サービスライフサイクル
  1. 戦略(サービスストラテジ)開発
  2. 設計(サービスデザイン)開発
  3. 移行(サービストランジション)開発
  4. 運用(サービスオペレーション)運用
  5. 継続的サービス改善 全体的
プロセス
ITIL全体で26のプロセスが定義
目標を達成するための体系的な一連の活動を整理したもの
  • 厳密な目標設定
  • 目標からブレイクダウンした活動を定義
  • 目標達成までの繰り返し
一個一個の活動を数値的に管理。
成果達成の可否を評価。

ITILプロセスの全体像
  1. 戦略(開発)
  2. デザイン(開発)
  3. 移行(開発)
  4. 運用(運用)
活動(プロセス)定義
@戦略フェーズ
サービスに参入するかしないか、
貢献価値はどこか、
@デザインフェーズ
具体的なサービス内容
どのようなニーズがあるのか
@移行フェーズ
アプリケーションの開発
環境への適用
@提供フェーズ
お客様からの評価
問題発生と改善
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