インスタンスクローンの前準備としてのUpdate Set一括退避手段

 ■用途とメリット

DevやTestなどの本番ではない開発環境において、開発物をクローンする際には、保護のためにUpdate SetをXML形式で保存することがあります。しかし、この操作は手作業で一つ一つ行う必要があるため、手間がかかります。また、Update Setは完了ステータスにしなければならない制約があると思われます。そこで、以下のプラグインを導入することで、local update setのUI Actionに一括ダウンロードの選択肢が追加され、Update Setのステータスにかかわらず一括でダウンロードできます。この準備が完了した後、クローンを実行し、最後に開発物であるUpdate Setを元に戻すことで、開発環境が元通りになります。

■プラグイン
Bulk Download & Naming of Update Sets

■インストール
上記URLにアクセスする。
Downloadボタンを押下してXMLをダウンロードする。

適当なテーブルを開いてList Viewを右クリック
Import XMLメニューで設定をインポート

上記実施すると、Retrieved Update Set[sys_remote_update_set]テーブルにレコード新規追加される

Preview Update Set→Commit Update Setを行って設定を適用する

上記で準備完了

■使用法
基本的にはUpdate Sets[sys_update_set]テーブルのList ViewにMenu Actionが追加された状態なので、
Update Sets[sys_update_set]テーブルに移動する。
Menu ActionにExport Selected to XML(bulk)が追加されたことを確認する。

保存したいXMLを全選択して、同メニューアクションを押下する

■結果
一括でUpdate Setがローカルに保存される。

追記：
保存されない場合、
Batch Update Sets - Extension for Bulk Download and Rename of Update Sets
という同Patchの拡張機能があるので、そちらをダウンロードして同様に作業するとよいと思います。

また、Sandiegoからの新UI（Poraris UI）では同プラグインが動作しないことが分かりました。
旧UIに変更してから同じ動作を行えば一括ダウンロードが可能なので試してください。

できました！
Pop UpブロックをOnにしていると一括ダウンロードができませんので、それはブラウザ設定でOffにしてください。

■新→旧UIへの変更方法
システムプロパティへの移動(/sys_properties_list.do)
glide.ui.polaris.experienceを検索
True→Falseに変更すること

もしくは
glide.ui.polaris.on_off_user_pref_enabled
をFalse→Trueに変更すること
でユーザーに選択肢を提供できます。