ServiceNow初学者が体系的に勉強して一人前になるためのロードマップとインデックスを考えた

 ServiceNowを体系的に学ぶには、以下のリソースを順序立てて活用するのがよいかなと思います。


公式学習リソース(Now Learning)

  1. ServiceNow Administration Fundamentals
  2. IT Service Managemint(ITSM) Fundamentals
  3. Application Development Fundamentals
  4. Certified System Administrator(CSA)資格取得

この順序で学習を進めるのが公式推奨です。

ServiceNow社が初学者教育にNextGen Programというものを立ち上げているのですが、そちらでは上記の流れで学習する形です。

よって、SIerやコンサルファームのServiceNow実務に入る方は、これらを一通り終えてから案件に参画するケースが多いかなと思います。


ServiceNowセミナー


Now Create

  • Now Create
    実務向けの資料です。以前提案書だったりを作る際にはこのNow Createを参照することが多かったです。アーキテクチャや開発方法論や仕様詳細がのってます

ユーザーグループ(SNUG:ServiceNow User Group)

  • SNUGの活動紹介 Qiita記事
    ServiceNowのCommunity Managerが主催する有志の勉強会です。ネットワークが広がるのかなと。
    私の知人も何名か参加しています。

YouTube動画

以下のQiita記事では、初心者向けにServiceNowのITSMや学習チャンネルが紹介されています:

YouTubeには公式・非公式問わず、いろいろと動画があるので、補助教材としてと思います。

 

一人前のマイルストーン

ServiceNow実務者として「一人前」と言える能力のマイルストーンを、個人的な見解として以下に整理しました。実務経験があれば自然と身につく内容ですが、あえて言語化することで、育成や自己評価の指針になると考えます。


学習要件

  1. 公式学習リソース(Now Learning)を活用し、CSA資格を取得すること
  2. メインライン資格(CSA、CAD、ITSM)を取得すること
  3. その他のメインライン資格(例:CSDM、SPM、HRSDなど)を取得すること
  4. ServiceNow周辺の関連知識を習得すること(TOGAF、ITIL、PMP、IT4ITなど)

実務要件

  1. ServiceNow実務経験:3か月以上、または1案件の完遂(手を動かし、技術要素を理解していること)
  2. ServiceNow実務経験:1年以上、または2案件以上の完遂(設計・開発・運用の一連を理解していること)
  3. ServiceNow案件におけるプロジェクトマネジメント経験(WBS形式でのタスク分解、優先順位付け、期限管理)
  4. 要件定義フェーズのリード経験(要求→要件→設計への抽象化と具体化ができること)
  5. 提案活動および案件化経験(New Logoの獲得を含む)
  6. 運用保守経験(開発プロジェクトと運用では観点や優先度が異なる)

知っていると強い知識・スキル要件

  1. 典型的なユースケースとワークフローを図示できるだけの理解
  2. ユースケースに基づくロール・アクターのマトリクス表現ができること
  3. ACL・ロール・グループの関係性を理解していること
  4. 外部ツールとのインテグレーション仕様と挙動の違いを説明できること
     (例:IntegrationHub Store App、Service Graph、Discovery、MID Server、Agent Client Collector)
  5. CMDBの構成要素と典型的な動作を理解していること(※私もよくわかりません…)
  6. SPM、SAM、Apptioなどを念頭に置いた金額・会計の基礎理解(FTE、Capex、Opex、Fiscal Yearなど)
  7. UI Action → Script Include(GlideAjax)→ サーバ処理の一連を記述できること
  8. OOTBとカスタマイズの判断基準・方針を言語化できること
  9. ユーザー管理系外部ツール(Azure AD、LDAP、Okta)との連携理解
  10. 通知処理の典型パターンと概要(Notification、Teams連携、Slack連携など)
  11. ServiceNow Store / Plugin / Activateの関係性と運用理解
  12. APIのInbound / Outbound設計・実装経験(endpointの開放と疎通確認含む)
  13. インスタンスのメジャーアップグレード時のベストプラクティス理解
  14. テストケースの設計・作成ができること

 

基本的には公式学習リソースに基づいて学ぶのがいく形と思います。

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