放送大学・ネットワーク講義の中間課題
ネットワークアーキテクチャとしてのOSI参照モデルとTCP/IPモデルについて,その特徴について600字以内で比較しなさい。
両者の共通点
OSI参照モデルとTCP/IPモデルは両者ともにネットワークを役割ごとに階層表現でモデル化したものである。
定義
OSI参照モデルは、データの送受信の際に,それぞれのパソコン内部で行われる仕事を,データの受け渡しの流れに従って7つの層に分けて提示したものである。
特徴
OSI参照モデルは以下の特徴を持つ。
7つの階層
- 上位層と下位層というグループ分類
- データを受信端末に届ける伝達機能を規定した下位
- アプリケーションの実行機能である上位
- 複雑なことや机上で考えられた理論的な切り分けであったことなどから,現在では,実装面ではあまり普及していない。
定義
TCP/IPモデルは、OSIモデルに代わってインターネットの標準的アーキテクチャである。
特徴
TCP/IPモデルは以下の特徴を持つ。
- OSI参照モデルとは直接関係がなく,ARPANETから発展
- RFC791およびRFC793を基本プロトコルとする
- 常に,仕様がユーザからの要求と,運用からのフィードバックに基づき,進化した
- 4つの層に階層化されたネットワークアーキテクチャ
- 通信データを,パケットに分割して送受信することで,回線を共有できるようにして「パケット交換方式」
- データ送信側で,データ本体にヘッダやトレイラーを付けていく「カプセル化」
である。